切手の魅力
切手の蒐集は、昔から手軽な趣味として多くの人が楽しんできました。
見たことのない切手を探したり、将来的にプレミアがつくかもしれない切手を探したりと、
切手集めは魅力ある趣味です。
また、特に昔は一枚単位で購入できる記念切手が頻繁に発行されていたので、
小遣いの少ない子供でもこうした記念切手を集めることが出来ました。
そういう意味では、現在発行されている記念切手や特殊切手は、
種類こそ豊富にリリースされていますが、10枚で1シートという単位で販売されているものが多く、
子供が気軽に買える価格ではなくなっています。
また、カードゲームなどの台頭で、切手集めを楽しむ子供はめっきり少なくなってしまいました。
しかし、大人の趣味として切手集めを行う方は多くいらっしゃいますし、
切手そのものの価値が無くなってしまったわけではありません。
切手集めのポイント
さて、切手集めを趣味として始めるならば、自分なりにテーマを決める事が肝要です。
なぜなら、現在までに発売されている切手の種類は膨大なものなので、全てを網羅することは難しいですし、
途中で挫折してしまう可能性があるからです。
そこで、例えば日本の名跡がデザインされた切手や、
万博やオリンピックなどの大きなイベントがあるごとに発行される記念切手を集めるといった具合に
蒐集テーマを絞り込むと、挫折すること無く切手集めを楽しめるようになります。
もちろん、自分だけの独自の観点で切手を集めてみるのもよいでしょう。
たとえば、2色刷りの古い切手だけを集めてみたり、額面が10円以下の切手だけを集めるといった感じで
蒐集する内に、他には無い独自の切手コレクションが出来上がります。
また、外国の切手に目を向けると、よりユニークな切手を発見することも出来ます。
このように、切手集めの楽しみ方は自由です。
また、プレミアのついたものを集めるのでない限り、わずかな投資で楽しむことが出来るのも、
切手集めの魅力です。更に加えていうならば、一時期プレミアがついた見返り美人のような切手も、
以前と比べれば市場価値が下がっています。
ですので、子供時分にプレミアム切手が高額で入手出来なかったという思い出のある方も、
現在なら比較的気軽にこうしたプレミア切手を集めることが出来るのです。
もちろん現在も、数万円の価値を持つ、超プレミアと呼べる切手は存在しています。
ただ、こうした価値は流動的なものですし、金銭的な意味での価値を追求するよりも、
自分の感性で自由に切手集めを楽しんだ方が、充実した趣味となるでしょう。