組み上げて作る立体的な手工芸「シャドーボックス」
複数の紙をカッターやはさみで切り取って立体的に組み上げていく、これがシャドーボックスという手工芸です。
4枚から5枚程度の紙を複数利用することで、平面を立体的に変化させます。
この変化する過程を見ているとものづくりって本当の楽しいと感じます。
作っていくときに何か新しいことを発見する時もあり、手工芸というのは様々な世界に広げていく楽しさも持っています。
シャドーボックスとはどういうものなのか
シャドーボックスというは、17世紀、ヨーロッパで流行したデコパージュという技法です。
この技法がアメリカに伝わり、より立体的なアートとして完成したハンドクラフトをシャドーボックスといいます。
フランス語で切りぬくなどの意味を持っている言葉で、紙に描かれた模様、また絵の切り抜きなどを貼り、物の表面を飾ってコーティング剤などを重ね塗りしていくという手工芸になります。
ヨーロッパではじまったこの手工芸は、フランスの上流階級のご婦人たちの間でかなり流行し楽しまれていたようです。
シャドーボックスならではの楽しみは小箱の中をプロデュースできること
自分が好きなプリント、カードなどの絵柄を用いて、自分の部屋にあった雰囲気の芸術を作成していく、そういう楽しみを持っているのがシャドーボックスです。
お部屋によって飾る死を変えて、雰囲気を演出するのも楽しいです。
切重ねていくことで立体感がどんどん出てきて、何をどの位重ねていけばいいのか?考えながら行う楽しみもあります。
小箱の奥行きを考えて、表情をどう表していけばいいか、どんな雰囲気にしようか?オリジナリティを出すために試行錯誤しますが、悩むということもこのシャドーボックスの楽しみです。
小箱の中をプロデュースするという事を考える事は一つの絵を完成させるよりもずっと様々な事を考える必要があるので、色々な事を考えるようにもなっていきます。
飾って楽しいということもシャドーボックスのいいところ
シャドーボックスの楽しみは作るということ以外に、飾って楽しむという楽しみもあります。
例えばある作品にはオーケストラが描かれています。
色々な方向から見てみると、シャドーボックスは全く違う顔を見せるのです。
特に練習に突かれたのか?くらい表情を見せるオーケストラ、時にものすごく意欲を感じるオーケストラ、1枚の絵なのに見る角度を変えるだけでこんなにも違う表情を見せるのか?と思います。
みる事でも楽しめるシャドーボックスは、作る楽しみ、見る楽しみ、またこの作品を人にあげる楽しみなどもあります。
コツコツ少しずつ仕上げていく根気の必要な作品となりますが、長い目で見て楽しめる趣味になるのではないかと感じます。