裁判傍聴

誰でも裁判傍聴する事が出来ます

裁判は、国民の目を通して不公正をなくす事を目的に、公開の法廷であれば誰でも傍聴する事が出来るようになっています。
事前の申し込みなどは不要で、特別な手続きはせずに自分が興味のある法廷に自由に出入りする事が出来ます。
法廷の入口に裁判の予定表(開廷表)が掲示されていますので、どんな裁判が行われるのかはそちらで確認しましょう。
ただし、傍聴者が多い注目度の高い裁判では傍聴券が必要な場合があり、その場合は裁判所のサイトで確認する事が出来ますので、事前にチェックしておく必要があります。

なお、毎年5月3日は憲法記念日で、5月1日~5月7日までは憲法週間となっています。
裁判所には、この期間に合わせて裁判を身近に感じ、理解を深めてもらう為のイベントを行っているところもあります。
イベントでは、模擬裁判員裁判体験や、模擬調停見学会などを行っています。
また、裁判所のウェブサイトでは、傍聴案内や裁判員制度の実施状況、過去の判例を見る事が出来ますので、そちらをチェックして、裁判とはどういったものかを理解してから傍聴に臨んでみましょう。

裁判の種類

裁判所で開かれる裁判は、主に以下の2種類です。
一つ目は「民事裁判」で、金銭問題や慰謝料請求など、日常生活で起こった法律に関わる争いに決着をつける裁判です。
民事裁判では裁判官が双方の主張を聞き、証拠を調べ、法律と照合して判決を下しますが、両者が合意すれば和解という決着に落ち着く事もあります。

「刑事裁判」は、強盗や殺人などの罪を犯したとされる容疑者の有罪・無罪を判決する裁判です。
刑事裁判では、被告人と弁護人、検察官が提出した証拠と証言を元に被告人が本当に犯人であるかを判断し、有罪の場合は刑を言い渡します。
民事裁判は訴状など書面のやりとりが多く、事件の全貌が把握しにくい為、裁判傍聴の初心者は刑事裁判を傍聴する事をおすすめします。

裁判傍聴の楽しみ方

ドラマなどで裁判の様子を見た事がある方は多いと思いますが、実際の裁判はよりドラマティックです。
被告人や被害者家族などの様々な感情を肌で感じる事が出来るので、リアリティを求める方には向いている趣味と言えるでしょう。

また、裁判を何度か傍聴していると、少しずつ法律について知識がついてきます。
この事件では、これくらいの刑期になるかななどと自分なりの予測を立てられるようにもなってくるでしょう。
裁判所の中には売店や食堂が併設されているところもありますので、お昼を挟んで午前と午後の傍聴をするという事もできるため、中には一日中裁判所で過ごす人もいます。

まずは近くの地方裁判所に足を運び、開廷表をチェックしましょう。
「新件」と記載のある裁判は、検察官が事件の概要について最初に読み上げてくれるので、内容を把握しやすいのでおすすめです。

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