クラシックの魅力
音楽鑑賞といえばクラシックを思い浮かべる方が多いでしょう。
クラシック音楽は、ちょっとかた苦しいということで敬遠されることもありますが、
現在は若い方もクラシック音楽鑑賞を趣味とされることも増えてきました。
心にすっと自然に入ってくるクラシック音楽は、テレビCMなどでもよく使われており、
またポップス音楽でもトリビュートされて使用されています。
私たちの毎日の生活の中にもクラシック音楽は入り込んでいて、
運動会の時にはカバレフスキの「剣の舞」やオッフェンバッハの「パリの休日」がおなじみですし、
朝の起床時にはグリーグの「ペールギュント」、自治体で5時に流す音楽にはドボルジャークの「交響曲第9番2楽章」が
家路の音楽として使われています。
結婚式にはワーグナーの「ローエングリン」やメンデルスゾーンの「真夏の夜の夢」が定番です。
知らず知らずのうちに生活の中に入り込んでいるクラシック音楽ですが、そうした面から音楽を聴き始め
その魅力にはまるという方も多いですね。
クラシック音楽の魅力は、何といってもその歴史の重厚感です。
今日本で盛んに聴かれているクラシック音楽は、バロック、古典派、ロマン派から近現代音楽まで実に数百年という歴史があります。
バロック音楽ではバッハやヘンデルといった作曲家が有名ですが、これらの通奏低音と規則正しいリズムのメロティは、
心に安らぎと安定を与えてくれます。
人気クラシック
日本で最も人気があるのは、ベートーベンやブラームスを代表とするロマン派です。
メロディの美しさや、心を激しく揺さぶる壮大なハーモニーを聴くことができるロマン派は、
はまさにクラシック鑑賞の醍醐味と言えます。
こうした作曲家の魅力もさる事ながら、クラシック音楽はその曲を振る指揮者によっても大きく表情を変えるのです。
最も有名なクラシック曲でもあるベートーベンの交響曲第五番は特に、振る指揮者によって全く違った音楽となります。
歴史的に有名なのは、戦後の歴史的な復帰コンサートで振ったフルトベングラーの第5です。
戦争が終わった歓喜が伝わって来る圧巻の演奏で人気があります。
均整がとれた美しさで有名なのがイタリアの名指揮者トスカニーニのものです。
また帝王と呼ばれたカラヤンの5番は、そのテンポの斬新さから新しい時代の幕開けとまで言われました。
このように同じ曲でも指揮者によって全く違った印象になる名曲のレコードを聴き比べるというのもクラシックならではの魅力です。
知れば知るほどその深い世界にはまっていくのがクラシック鑑賞なのです。